こんにちは。禅聴者冨ヶ原です。
今回は、経営者が部下の話を聴く際に、無意識に失敗してしまう理由です。
“聴く”を「スキル」だと思っている
多くの経営者は、こう考えます。
・ちゃんと相槌を打とう
・最後まで聞こう
・否定しないようにしよう
・要約して返そう
そう、これらは全部、間違っていません。
でもなぜか、部下は本音を話さない。アイデアも深まらない。
それはなぜか?
理由① 聴きながら「判断」している
経営者の脳は常日頃から多くの事を同時進行に考えています。
グルグル回転している状態です。
ですから、部下の話を聴いた瞬間から、
「それは違うな」
「前にも同じ話あったな」
「結論はこれだろ」
本人はちゃんと聴いてるつもりですが、そう無意識に判断が先に走ります。
その空気感を相手は察知します。
・圧を感じる
・視線が合わない
・空気が重い
すると部下はここで心のブレーキを踏みます。
「これ以上話すのをやめよう」
理由②経営者が無意識に行ってしまう思考
1、 「正解に導こう」としている。
経営者は癖として話を“良い結論”に着地させたくなります。
でも部下が欲しいのは、正解じゃなくても話せる空間
そこに、評価もアドバイスもいりません。
「この人の前なら、未完成で話しても受け入れてくれる」その環境が欲しいのです。
正しく聴こうとするほど、実は経営者の勝手な操縦になってしまう可能性があります。
2、 聴く目的が「情報収集」になっている。
・事実を知りたい
・問題点を把握したい
・改善材料を集めたい
もちろん経営には必要な情報です。
でもそれが前に出ると、聴く姿勢が 情報を取りに行く姿勢になってしまいます。
すると相手は「測られている感覚」を持ちます。
人は測られると、守りに入り警戒モードになります。
そのような状況にならないよう、すぐに実践できる聴き方をいくつか挙げていきます。
実践① 「わからないまま聴く」と決める
判断しようとしなくていい。まとめようとしなくていい。
今は、“わからない経営者”でいると決めることも一つです。
そうすることで、相手の言葉一つひとつを丁寧に聴く姿勢になります。
実践② 互いの立場の枠を外して聴く
アドバイスをしたくなっても、一旦は飲み込みましょう。
そうじゃないと思うことがあっても、一旦は飲み込みましょう。
最後まで黙って聴くと決めることです。
沈黙の時間があっても、相手がまだ話きっていないと感じたら、黙って待ちましょう。
部下にとっては話しずらい場です。言葉が上手く出てこないことも容易にあります。
待つことで、聴いてもらえるんだという安心感を与えることが出来ます。
実践③ 掛ける言葉は一つ
「そこ、もう少し聴かせて」この言葉は、魔法みたいに効きます。
もっと聴かせてほしい。それは部下にとって嬉しい言葉です。
そこから、本音が出てくることは良くあります。
話途中の判断やアドバイスは、そこで相手の思考や話が止まってしまいかねません。
もっと聴きたい、あなたの話を聴きたい、そういう思いで聴きましょう。
経営者の聴く力は、テクニックではなく、姿勢がその組織の文化になります。
正しく聴こうとするより、安全に聴くことを意識しましょう。
そうすると、
・人が辞めなくなる
・情報の質が変わる
・知性が現場に戻ってくる
そして何より、経営者自身が一番楽になります。
この循環は、従業員満足度→顧客満足度→売上げ向上となり、企業発展のサイクルとなります。
経営者の部下に対する言葉の影響力は、自分で思っている以上に強いのです。
だから「軽い一言」が致命傷になるのです。
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